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【序】
グァタァァーンッ
なんだ、なんだっ!
地震か
雷か
UFO墜落かーッ
部屋が激震した。
怒濤の大音響で飛び起きた日曜日
……俺は、我が目を疑った。
ここは夢の中
そうだ。きっと、そうに違いない。
会社は休み♪
同僚が我が家にいる訳ない。
競パン一丁の同僚が★
日曜の朝くらいウダウダさせてくれ
おやすみなさ~い
夢の中へ直行~
「京太 ー!起きろー!迎えに来たぞー!」
なんちゅう元気な同僚だ。
ここは俺の夢の中だぞ
ゆっくり寝させろー
「起きないと、お目覚めのチュウするぞー」
なんじゃ、そりゃ?
やれるもんなら、やってみろ
ここは俺の夢の中
俺が王様だ
「3、2、1……♥」
チュウゥゥ~♥
口を塞いでるのは、なに?
ヌチっと柔らかくて、あったかくて……湿ってて~
んー
気持ちいいなぁ
んー…んんんーッ!!
息がッ
息ができんーッ
パンパンパンっ
シーツを叩く。
お花畑が見えた刹那、花よりも優雅に微笑む秀麗な顔が目の前にいた。
「おはよ♪京太」
「ギャアァァァーッ!!」
ままま、間違いない!
会社の同期 縣 真守
なんで競パン一丁で俺の部屋にいるんだァァーッ!!
……悪夢だ。
これは現実という名の悪夢だ……
俺のファーストキスは、競パン野郎に奪われた♠
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