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Ⅲ 競パンHERO's①

俺は海に、何しに来たんだろう…… 競パンはいて 焼きそば食べた。 競パンはいて お化け屋敷で競パン野郎共に襲われた。 競パンはいて 挙げ句足腰立たなくなった。 競パンはいて 海に何しに来たんだよぅーッ ……競パンはいて 「泳ぐぞー!」 俺だって由比ヶ浜を満喫したいんだ。 こうなったら泳いでやる。 競パンはいてるんだから! あいつらが買い出しに行ってる今が好機 もうお前達には振り回されない。 聞け、潮騒を! 海が呼んでいる 海が競パンを呼んでいる 泳ぐぞ、由比ヶ浜ー 「……あの」 砂浜に立ち塞がったその人は…… ここが海水浴場だというのにスーツを着ている。一番上のシャツのボタンまできっちりしめて。 「橋本 京太様」 「は…い」 もしかして、納涼!お化け屋敷の係員のお兄さん? 出口で俺を見送ってくれた人 雰囲気が違って、気づかなかったよ。 でも、どうして俺の名前を知ってるんだ? 「おめでとうございます。貴方は映えあるお化けに選ばれました」 「はい~?」 なんの事? 「これより最終選考を行います」

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