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第13話
男の指が
粘着液を絡めたまま動く
「…あぁっ!」
急に大きな声が出てしまい
恥ずかしくなって
また口を噤む
「……ん、…」
それでも身体が反応してしまい
その度に
快感物質が脳内を駆け巡り
恐怖を感じながらも
欲望を抑え切れなくなる
「声、聞かせて」
そう言うと男は
手を止めず
片手で上着を脱ぎながら
僕の首筋に唇を寄せた
チリッ、とした熱い痛み
そして
甘噛みされて
更に身体がゾクゾクした
「…… ゃ… もぅ…」
「ん?」
「もぅ…イっちゃ、う……」
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