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興味

寮長 side 「UNO〜、UNO〜。楽しんでるかな〜。キミたちっ!!」 さっき見かけた 元気な子と静かそうな子に 腕を回すと、二人同時にこちらを振り向いた。 「……メッチャ楽しいですっ!コレ!こんなん始めてやりましたよ。」 「うんうん。元気でよろしい!そっちの君はどうかな?」 「……まぁまぁです。」 静かそうな子は、言葉を紡ぎながらも さり気なく腕を外し距離を取ってくる。 ふーん そういうことされるとさ お兄さんめちゃめちゃ傷つくんですけど それにね かまいたくなっちゃうんだよっ! 腕を思いっきり引っ張ると 髪を思いっきり しわくちゃにかきまわす 「何するんですかっ、。」 「だってー。君、俺と距離を置こうとするんだもーん」 「男がもん何て言っても気持ち悪いだけですよ。」 「言うねー。名前は何てゆーのかな? じゃあ、まずはそっちの金髪の子!」 「え?俺ですか。俺は、荒谷新です 宜しくお願いします!寮長」 何か太陽みたいな子だな〜 周りを明るくする様なキラキラの笑顔を振りまいている。 「じゃあ〜、次は…」 何とゆうか、一言で言ってしまえば 暗そうなその子、長い前髪に眼鏡とゆう暗さをいっそう際立てるアイテムたちを装着している子に視線を向ける。 「それは、答えなくちゃいけないんですか?」 「勿論。」 「………佐藤蒼、です。」 「うん。良くできました〜!!!じゃあ、楽しんでねー」 ウンウン。面白そうな子たち発見!! 生きづらい生き方してるな、二人とも。 でも、何よりあの子は先に目をつけられそうだ。生きやすそうで生きにくい。 佐藤蒼くん。

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