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新入生歓迎会3

鳴川さんと別れて間もなく ヒューという大きな音が鳴り響き その音を辿っていくと 6文字の花火が青空に広がった。 「しっぽとり?」 ポツリと溢したその言葉は 地面を揺らすような歓声に掻き消された。 どうやら、チーム発表が始まるようだった。 チームは、大まかに2つに分かれて そこからまたいくつものグループに分かれるというもので 赤グループ代表 『生徒会長、唯賀駿』 白グループ代表 『風紀委員長、坂田帝』 その発表に呼応するかのように 歓声やら雄叫びやらが飛び交う。 「はーい、落ち着いてくださいね。」 それを諌めるように 校長の声がマイク越しに響き渡り 続けて、校長の説明が始まった。 「これから、ルールを説明します。特別なルールは諸々あるけど、ルールは至って簡単、しっぽを取られたら負け。 負けた人は、体育館前の牢屋に戻ってきて下さいね。あ!後、両チームにはやぐらっていう建物が用意されているからうまく使ってね~。 それじゃあ、ピストルは二度鳴らします。一度目のピストルを鳴らした5分後に再度、ピストルが鳴った時、ゲームは開始されるからね。 それまでに散らばってね〜。もう一度、始まりの合図を送るから。あ、言うの忘れてたけど、校長も参加するから先生たちも参加ね。じゃあ。」 先生たちの は?と言う様な困惑の声を 無視したまま、校長は 青空に銃口をかまえ _____パァンッ 「生き残りをかけて頑張ってね?」 その合図の音と同時に生徒たちが一斉に散らばりだして、先生たちも思い出したかのように、各々に散らばっていった。 「フフフッ、さぁ、ゲームの始まりだ。裏切り裏切られるゲームの。今年は、何十人が脱落するかなぁ。はたまた、それ以上か。フォッフォッフォッ、ごほぉっ!!ゴホッ、ゴホッ、ちょっど待っでむせた、これしぬしぬ。ゴホッゴボっ!!」 むせて死にそうななか 校長が再度、引き金を引いたことは誰も知ることはなかった。

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