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二人他校の生徒らしいお客さんが入ってきた 「いらっしゃいませ」 入ってきたのは男性で ちらっとさくらを見た 「あれ…女の子一人だけ?」 「…え…あ…」 さくらは少し困ってしまった 席に座った男子は メニューを持ってきたさくらに話しかけた 「てか、かわいーじゃん… ここ終わるの何時? 一緒に校内回ろうよ」 突然手を握られて さくらは突き返す事もできずにいた 「あの…」 「番号教えてよ」 さくらはちらっとナツオを見た ナツオは彼女と盛り上がってて… 男は携帯を取り出した と、その携帯を誰かがわしづかみした 「お客さま そういう行為はお断りでございます」 見ると背の高い佐倉がそこにいた カッコイイ登場…のはずが 瞼の上から眉毛の下までブルーのアイシャドー、濃いツケマ、そして真っ赤な唇 かつらを被り忘れたため短髪姿が余計に異様だった その化粧の濃さから オカマバーの汚れ役のようだった
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