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第4話
そのまま俺の唇に優しく触れてキスをした。
唇の間を八神の舌が入り込んできて
二人の舌が口の中で絡まり合う。
アイスのせいで冷たかった舌先が
八神の舌で甘く溶かされて
「ふ、ん、んあ」
俺の理性まで溶けてしまったみたいに
八神にキスをねだってしまう。
「やがみぃ、きすして」
見上げた先の八神は、
一瞬呆気に取られたような顔をして
それからフッと笑った。
「可愛すぎ。」
苦しいくらいの激しいキスをされて
俺の奥を優しく、執拗に突かれるから
「や、だめ、んっイク…」
「イけよ。」
耳元で甘く呟く八神の言葉に
流されそうになるけど
「や、だ、んあっ、や、だめ。
ふあ、、やがみと、一緒がいい…っん」
「あー、もう、煽んなって、、」
ぎゅって俺を抱き締めた八神は
急に動きを早めるから
我慢が出来なくなる。
「愛してるよ。」
ちゅっと瞼に優しく触れた唇。
「んああぁ…っ」
俺がイッた瞬間、俺の中が温かく満たされて
一緒にイケたんだって嬉しくなる。
「…俺も。」
愛してる。
役に立たない扇風機も、ひたすら煩い蝉の声も、
夏の茹だるような暑さも、何もかも
今なら全部許せると思った。
だって、八神が『愛してるよ。』なんて言うから。
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