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第14話

20:00から花火があがり始めた。 俺はそれを部屋から眺める。 …花火のヘアピンをつけて。 平成最後の花火は俺には綺麗に見えなかった。 だから俺はヘアピンを外して空にかざした。 この透明の花火が1番綺麗だ。 俺はその花火を見ながら… どさっ 「きゃーっ」 「男の子が落ちたぞ!」 「早く救急車を!」 なぁ、恭平。 お前がくれた花火が1番綺麗だったぜ。 平成最後の夏。 透明花火と一緒に少年が散った。 その少年の顔は幸せそうだったという。 なぁ、恭平。 俺の話聞いてくれるか? 俺、お前のこと…_ 完

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