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◆◇◆◇◆ 明け方、ふと目が覚めた。 昨夜の甘いひとときの余韻が体に残るものの、深く眠った感覚がある。 久々の、深い睡眠……。 「…………っん……?」 「まだ早いから寝てろ」 「……ん」 髪を櫛いてやりながら視線を移すと、本棚にキッチリ並んだ参考書と辞書が目に入った。 それから、法律に関するテキストと六法全書。 何度も反復して読み込んだのだろう。 表紙はどれも傷み、よれ、チェックで入れた付箋で厚みが増している。 「…………?」 手を伸ばそうとすると、しなやかな手に阻まれた。 「…………書き込みとか、結構汚れてるから見ないで」 「結人の頑張りの証だろ?」 「~~っ、でも、マーカーの跡とか、ホントに凄いから恥ずかしいよ……」 秀の手を掴んで毛布の中に引き込み、胸元にギュウギュウとする。 不安を抱いているときの結人の癖だ。

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