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第40話
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さっきいた和室よりも、声が響きまくる浴室。
「ううっ…浩司兄ちゃん、そんなに胸を刺激しないで」
だからこそ、なるべく喘ぎ声がでないように、僕は唇を噛みしめた。
「ローションを塗ってるから、滑りが良くなってるだけで、そこまで強い刺激はないと思うけどなぁ」
狭い浴室の真ん中に立つ僕の背後には、浩司兄ちゃんがいる。正面には怜司がいて、大量のローションでヌルついた僕の躰を、楽しそうに弄りまくる。しかも自身の大きなモノを、僕自身に擦りつけながら――。
(怜司のヤツ、ホント大きいのを持ってるんだな。これが僕のナカに入ったなんて、実際信じられないよ!)
「龍、顔をあげて」
まじまじと下半身を見つめる僕に怜司が話しかけたので、恐るおそる顔をあげた。近づく怜司の顔でキスされるのがわかったものの、避けられる距離じゃない。強く唇が押しつけられたあとに、すぐさま舌が差し込まれた。
「ンンっ…あっん」
僕に快感を与えるべく縦横無尽に蠢く怜司の舌に感じて、躰を強ばらせる。両足をピッタリ閉じてる股の間を、浩司兄ちゃんの大きなモノがゆるゆるピストンしていて、ちょっとした刺激に僕が反応して腰を引くと、後孔の入口に浩司兄ちゃんのが引っかかり、あやうく挿入しそうになる。
僕は顔を無理やり逸らして、怜司のキスを中断させた。
「あっあっあっ、も…やらっ、頭が変に、なりそ」
和室で与えられた快感もそうだけど、ローション特有のヌメリで、普段感じない部分まで妙に感じてしまい、下半身に熱がじわじわ溜まっていく。
「やぁ、らめぇ…っひ…っ!」
「ふふっ。なにがダメなのか、龍が言わないとわからないよ?」
指先で僕の乳首をねちねち弄る浩司兄ちゃんが、笑いながら訊ねた。
「俺も全然わからない。だってコレ、すげぇ気持ちいいのに」
耳元で告げた怜司が、耳の穴に舌をにゅるりと挿入した。
「あ゛ああァっ!」
なんとか堪えていたのに、大きな喘ぎ声が浴室に響き渡った。
「怜司がそっちの穴を責めるのなら、俺はコッチだな」
そう言うなり、浩司兄ちゃんの大きなモノがずるりと僕のナカに侵入してくる。
「ひ…っ! やら、あぁッ…おくッや゛めてぇ!」
僕は気づいていた。浩司兄ちゃんの大きなモノは、怜司が届かない最奥まで届いてしまうことを――。
「あぅ…ッああぁっ、な゛んれッそんなことっ…も、やっ!」
まずは怜司の責めをなんとかしようと、首を激しく横に振りながら、怜司の胸元に顔をあずけた。こうすれば、耳の穴を責められないと思ったから。だけどどう考えても腰を前に曲げた姿勢は、浩司兄ちゃんの大きなモノから逃げることができない。
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