13 / 37

朱い痕1

ディナーはホテル内にある 上層階のレストランバーだった 照明を落とし静かな雰囲気のせいかカップルが多く 男4人に女2人だと何となく居心地は良くなかった 「…わぁ、綺麗」 窓際の席から 夜景が見えた 「………」 思わず僕だけはしゃいでしまって 恥ずかしくて直ぐに大人しくする 「…2人ずつに分かれるか」 「だね!」 竜一の言葉にナツオの彼女が乗っかる 「悪いけど…私はなっちぃと で、萌は佐倉と…でいい?」 「…構わねぇぜ」 竜一がそういうと 僕の腕を掴んで引っ張った

ともだちにシェアしよう!