30 / 37
6
掴んだシーツに
指が絡む
ベッドが軋む度に
竜一が深く入り込み
僕は思わず声を上げた
「あぁっ!! …竜一」
痛さで目をギュッとつぶる
シーツから
竜一の背中へ手を回す
力強く太い竜一の腕が
僕の体を掴んで離さない
「…くっ」
感じているのか
竜一も掠れた声を洩らす
…りゅ…いち…
世界がどうあろうと
この先どんな事があろうと
この瞬間は
誰にも邪魔されない……
二人だけのもの………
ともだちにシェアしよう!