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「ねぇ、こっち向いてよ。」
「無理……うぐ…ごめ、拓海さん……。」
これ浮気か⁉︎浮気だよな⁉︎
俺はあまりにショックが大きくて、大きくて、情けなくて泣いた。
なんだよ淫魔って!淫魔ってなんだよ!心霊現象かよ!
「君のアヘ顔も、立派なご馳走なんだけどなぁ……仕方ないや…力ちょっと使うけど、こうするしかないか。」
パチンッ
指パッチンの音で俺の意思とは関係無く体が勝手に動く。俺は淫魔を押し倒して、あれよあれよと言う間に四つん這いにさせて、ピョコピョコしている尻尾とプリップリのお尻が眼前に。
拓海さんってもうちょっと肉付きがないお尻だよなぁ……。
「え?そうなの?じゃあ……。」
「うわあ⁉︎」
「これでどう?君の拓海さんと同じ?」
「し、尻が……け、ケツがしぼんだぁああ!」
そして勝手に手がその尻をムギュッと鷲掴んで。
「あ、拓海さんのだ……。」
「んふ♡じゃあ、わかるよね?」
「え……。」
「いーれーて♡」
「いや、それは浮気になるので無理です!」
そうだそうだ!いくら拓海さんの格好をしていてもこれは拓海さんじゃない!
これは真夏の淫夢なんだ!そうだ!これは心霊現象であって拓海さんじゃない!
「ねえ…意地悪しないでぇ……智裕くん…。」
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