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夜に涼む
星が綺麗だ。
流れ星は神様が流した涙だって、誰かに教えてもらった気がする。
人が死んだら星になるって言うけど、そんなのは嘘だ。
ぶつぶつと独り言を唱えても気にする人は誰もいない。ここには僕一人しかいないのだから。
「この星空、見てるかな」
口を開けばアイツのことばっかりだ、少し気恥ずかしくなる。同じ空を見てるか、なんて、僕は少女漫画の主人公かよ。と自嘲気味に笑う。
さらさらと海風が頬を流れていく
夜は好きだ。
出来ることなら眠らずにいたいくらいに。
だんだんと月が沈んで行く
もうすぐ夜が明ける、やっと会える。
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