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第4話
side:省吾
取り敢えず、説明だとか諸々は終わり下校となった
クラスの女子に可愛いだとか話し掛けられて話に付き合っていたけど、俺が可愛いのは自覚済みなんで
男子からも好奇の目を向けられてたけど気づかないふりして流す
俺の好みの奴いないし
そんなことを考えながら下駄箱に行くと同じクラスになった裕介がいた
先程の自己紹介後女子達が目の色かえて《裕介くん彼女いる?!》など露骨に質問責めにしていた
確かに背も高くて、目元がキリッとしていてイケメンの部類だと思う
極めつけに柔らかく笑うその顔は人の心を掴むにはもってこいの笑顔だったしな
すっげぇ、うまそう
「ねえ、裕介くんこれから帰るんだったら一緒に帰らない?」
俺はにっこり話し掛ける
相手は振り返り、少し驚いた顔をしていた
少し遅れて
「えっと、良いけど」
「じゃ、どっか寄って帰ろうよ!仲良くなりたいし、時間ある?」
うん、と裕介は頷く
そうして2人は帰路についた
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