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康介の願い
テスト、修斗さんに勉強見てもらったしいつもより全然点数がよかった。
ご褒美──
あの時、修斗さんも周さんに便乗してそう言ってくれたけど、本気なのかな?
凄え嬉しいんだけど、でもさ、何でもいう事を聞いてくれるって……
次から次へとお願い事が頭に浮かぶけど、どれも、ダメだ。俺が修斗さんを好きだってバレバレ。わかっちゃうし。
恋愛対象になる……という意味で俺が修斗さんのことを好きだなんてわかってしまったら、もう今まで通りではいられない。
どうしよう………
修斗さんへのお願い事。これなら変に思われないよな? 友達として……先輩後輩として、もっと親しくなりたいって意味だと思ってくれるよな。
でも嫌だって言われたらどうしよう。
いや、大したことないし……
大丈夫だよな?
でも俺はずっとこうしてもらいたいって思ってた事なんだ。大したことじゃないけど、俺にとっては結構重要な事だから……このお願いを聞いてもらえたら、すげぇ嬉しい。
楽しみだな。
うん、さりげなく言うんだ! そう、こんなの大したお願いじゃないから。
さりげなく言えばいい……
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