9 / 19
第9話
ベッドに入ろうとした時、窓から黒い影がうろうろしているのが見えた。
「りおくん!」
窓を開け声をかけると、一瞬ビクッとしてから
とことこと近づいてきた。
「こんばんは」
「……こんばんは」
「そっちから、玄関に行けるかい?僕も玄関に行くから、おいで」
こくっとうなづいたのを見てから、玄関に向かった。
ドアを開けると、すでにりおくんは待っていた。
「待たせちゃったかな?ごめんね」
「大丈夫…」
今度は一緒に手を繋いで、ダイニングに向かった。
ともだちにシェアしよう!