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ペーター

 「感度いいね、キヨ」 ちょっと楽しくなって何度も押すと、キヨはもう我慢することなく声を上げる。 「でも、こっちで気持ち良くなるのはまた今度ね」 僕が意地悪なことを言うと、キヨはふぅんと小さく声を出した。  背中を藍色のインナーの上から甘噛みしながら、ちんちんを右手で弄っていく。 「気持ちいい?」 「ハァ……気持ち、いいンッ」 「気持ちいい時に声が出るのは当たり前なんだって、わかった?」 「わかった……わかったから、ハァ」 「わかったから、なに?」 「もっと、もっと激しくしてぇや……」 色っぽく、でも小さい声でそう言ったキヨに僕は……燃え上がった。  藍色のインナーを捲り上げて、肩から腰まで何度も舐めながら、右手の上下運動を早める。 こういう生活が始まって初めてだらけだけど、今日が1番かもしれないほど……まるで飢えた狼だ。 「ペーター、ペーター」 「キヨ、キヨ……キヨ」 お互いを呼ぶ声と卑猥な水音が聞こえるだけの空間がなんか不思議だけど、いいなと思える。 「あっ、アッ……もう、イくっ」 「行ってしまえ、快楽の世界に」 そう言い捨てて、僕はキヨの右肩に噛みついた。  「あっ、んハッ……アアアアッ!」 ドクドクと脈打つ棒から出てきた液体が僕の右手に絡みついた。 なんとなく、その白い液体を舐めてみた。 「青くさ……マッズゥ!」 「アホ……なんで舐めてんねん」 キヨは身体を震わせて笑っていた。  今度は一緒にシャワーを普通に浴びて、ドライヤーで髪を乾かし合う。 「そういえば、なんでペーターなの?」 そう言うと、キョトンとした顔をするキヨ。 「みんな、ペーターって呼んでたから」 「僕、平太……佐藤平太っていう大和男子だよ」 僕が言った瞬間にキヨは顔を真っ赤にして、おりぇハーフには見えてへんかったしとそっぽを向いた。 「でも、ペーターって呼び名気に入ったからいいよ」 僕が優しく微笑むと、おおきにと小さく言って抱きしめてくれた。 最初はどうなることかと思ったけど、可愛い友達が出来たなと思う4日目の僕だった。

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