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音を紡ぐ ★

 洞窟の中で床は岩がゴツゴツしているのに、敷物は毛布一枚しかないので、俺がテディの膝の上に乗って向かい合う形で繋がることになった。  互いに服を脱がせながら、キスをしたり体を触りあったりしていたこともあって、体を繋げるための準備が終わる頃にはテディのモノはすっかり準備万端になっていた。  テディに体を支えてもらいながら、ゆっくりと腰を落としていく。  テディのモノは大きいから受け入れる時はいつも苦しいけれど、それでも俺はテディと一つになれるこの瞬間が好きだと思う。 「ああ」  テディのモノが全部俺の中に入ると、吐息まじりの満足げな声が聞こえた。  聞き慣れていないその艶のある声にドキッとして、思わず自分の中にあるテディのモノを締め付けてしまう。 「くっ」と小さくうめいたテディが、熱いまなざしで俺を見つめながら「動いていいか」と囁く。  俺がうなずくと、テディは下から俺を突き上げ始めた。  動きにくい体位のはずなのに、テディの動きはいつも以上に力強い。  いつもは俺を抱いている時も優しげな表情なのに、今日は余裕がないのか、ちよっと怖い顔というか男臭い顔つきになっている。 「和生」  テディが俺の名前を呼ぶ。  今まで何度も最中に動きだけでそう伝えてきた唇が、今は『和生』という音を紡ぐ。  低く優しく、そして熱のこもったその声が、俺の熱も高めていく。  互いに名前を呼び合いながら、互いを貪るように夢中になって動く。 「テディ……あ、イく……っ!」  俺が達しながらテディのモノを締め付けると、テディも動きを止めた。 「あ、中で……」  テディの中から溢れた熱いものが、俺を中を満たしていく。  付き合い始めた頃に一度中出しされた後は後始末の大変さを考えてずっとしていなかったので、久々の感触にうれしくなってしまう。 「ああ。これからは魔法で綺麗に出来るから、もう我慢しなくてもよくなったから。  それとも和生は外で出した方が良かったか?」 「ううん。俺もテディに中に出されるの好きだから」  達した後でちょっとぼーっとしていたこともあって、俺は素直に恥ずかしい本音をもらしてしまう。 「そうか」  短い相づちとともに、俺の中に入ったままのテディのモノがまた固くなったのを感じる。 「もう一度、大丈夫か?」  低い良い声で耳元で囁かれ、ついでにぐちゅりと卑猥な音を立てながら軽く腰を動かされ。  俺は黙ってうなずくと、テディにぎゅっと抱きついた。

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