274 / 292
🌀👕梅雨の晴れ間編☔お洗濯がたためない!!⑦
「なっ」
あなたはっ
「ななっ」
なァァァーッ
「なにを言うんだァァァーッ」
(キ・ン・タ・マ)
俺の唇がキンタマだと!?
この柔らかな唇がキンタマだとォォッ!?
「なんて事を言うんだッ、この口は!!」
「痛いッ」
「この口め!」
「痛いよ。ナツキ、やめなさい」
「キ…ンタマ呼ばわりするのは、この口か」
「痛いッ、ほんとうに痛いよ」
ムニムニ、ムギュウ!
最愛の夫といえど、許さないぞ。
俺の唇をキンタマなんていう夫は。
ギュウギュウ、ムギュギュ!
「夫婦は一心同体。俺の唇をキンタ…マ呼ばわりするのなら、あなたの唇もキンタ…マだ!」
「キンタマは繊細だよ。優しく扱っておくれ」
「まだ言うか」
ギュムゥゥゥ~
「痛いよ!君ッ」
「謝りなさい。ハルオミさん」
「誤解だよ」
まったく、どうして。
雄という生き物は謝らないんだ。
素直に謝れば、俺だって許してやらないでもない。
なのに言い訳に走るのが、雄である。
(一体どんな誤解があるというのだ!キ…ンタマと唇の間に)
「私はね、ナツキ。君の唇も、金玉と同じくらい愛しているよ!」
「だから、なんなんだァーッ」
「君の唇は程よく柔らかい。まるで、金玉に触れられたみたいで嬉しかったんだ」
「俺は、眠っているあなたの唇に金たまを乗せる変態か!」
「大歓迎だよ!君の金玉なら♪」
「乗せるかっ」
「気にしてるのかい。子種の作れない金玉でも、金玉は金玉だ。そんな金玉も含めて君を愛している」
「~~~」
Ωだから。
根元にぶら下がるコレに生殖能力はない……
「さぁ、ぶらーんぶらんさせてごらん」
「~~~」
「ぶらーんぶらん」
「………………」
「発情期の君はよくやっているよ」
それは、ハルオミさん………
「Ωの求愛ダンスだ」
(………………)
「金玉で私に愛を語りなさい」
(………………)
「ぶらーんぶらん♪」
「あなたがさせてるんだろオォッ♠♠♠♠♠!!」
プシュウゥゥゥゥー!!
湯気出して来世まで床に寝てろ。
ともだちにシェアしよう!