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第1話
どこの病院にもある診察室…ではない診察室内。患者が座る椅子が鎖で床に固定されていて凶器になりえる物が一つもない。そこは刑務所の中にある診察室。スキンヘッドで怖面の看護師と精神科医、高原蒼司の職場。
「…また腰痛ですか?」
蒼司の職場。そこで受刑者兼患者に声をかけた蒼司は男感のある美貌の持ち主。独身のタチでもある蒼司は風邪などで診察室に来る受刑者を診、処方箋を書いたりする仕事をしている仕事人間。今まで何度となく殺人犯や死刑囚に会い雰囲気で犯罪者と犯罪者じゃない人の違いが解るようになった蒼司は後日、収監された一人の受刑者に出会った。
…あれ?。
殺風景な診察室内。そこで風邪薬を処方してもらいに来た受刑者を見た蒼司はその首を傾げた。
この子、ほんとに収監されるような事したのかな…。
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