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Ⅰ 俺の部屋に競パン野郎がやって来た!!③
現れたな、競パン一丁野郎!
………………って。
「桐生先輩!」
黒競パンは会社の上司・桐生 佳知 先輩だ。
「競パンは男のロマンだぞ」
「誰も聞いとらんわーッ」
「男のロマンに浸れ」
ダン★
ギャー!パッツパツ★
性器が……先輩の性器の形が網膜に焼き付いた!
うぅ……先輩、どうやって部屋に入り込んだんだ?
「競パンパスだ」
ないわー!んなパス
そもそも、どうして競パンなんだよ?
「橋本、あーん」
「あーん」
わっ、口の中になにか放り込まれたっ
……甘~い♪
大好きなチョコレート
幸せのチョコの味だ♪
「橋本、少し顔上げて」
はーい。
ンチュウゥゥ~♥
生暖かくて、湿ってて、気持ちいいな~♪角度を変えて、ムチっとつついてくる。
……ん、んんんッ
パンパンパンッ
息止まるーッ!
酸素ーッ!
「ラズベリーより真っ赤になってる……可愛いな」
チュッ
俺を解放した唇が頬っぺたにくっついた。
そっか。
さっきの甘酸っぱいチョコ、ラズベリーが入ってたんだ。
先輩、俺の好きなの熟知してるな。
………………って~
感心してる場合か!
呼吸困難で窒息するところだったんだぞ。
うっ……ちょっと前にも同じような事が~
デジャヴュだ……
俺の唇がまたもや、競パン野郎に奪われたーっ!!
にまにま~
にやにや~
ななな、なんだっ
右から縣
左から桐生先輩
距離を詰めてくる競パン野郎共……
にまにま~
にやにや~
「京太」
「橋本」
微笑みが怖い。
確実に頬っぺたが重力以上に垂れている。
お前達、元はいいんだから顔の筋トレしろー!
「そんな事より、俺達にも」
「チョコくれるよな?」
はい~??
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