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6.

先輩に翠葵と下校する事を告げ、僕は上機嫌で翠葵と学校を後にした。 気になっていた服や靴を見てアイス食べて色々話していたらあっという間に過ぎた時間。 久々に翠葵の家で夜ご飯をご馳走して貰う事にした。 翠葵の部屋に入るのも久々だ。 婚約解消以来一度も足を踏み入れていなかったからだ。 「久しぶりに食べたけれど、翠葵のお母さんの料理美味しいよな」 「そうか?後で言っとく。多分スッゴイ喜びそう」 料理の話 「なぁなぁ藤城の話聞いた?」 「ああ、なんか彼女出来たらしいね」 学校であった事、他愛ない話だけど翠葵との会話は楽しい。 「今日泊まってく?」 聞かれた時一瞬だけだが、翠葵の瞳に熱が篭っている様に見えてドキドキした。 バカ、落ち着け自分。 親友同士でお泊まり会なんて普通だろ?何もときめく要素なんてない。 高鳴る心音がバレない様祈りながら 「……うん」 小さな声で頷いた。 お風呂に入り、翠葵のパジャマを借りた。 が、なんか腑に落ちない自体が発生した。 ………………サイズが…合わない。 上着を着たらまるでワンピースみたいになってしまった。 何コレ、なんかムカつく。 ズボンを履いてみたがやはり大きくて。 仕方がないので上着だけ着て翠葵の部屋に戻り 「ごめん、何か別のサイズ貸して?」 翠葵に声を掛けた。 途端 「……っ!!!!!」 ピッキーンッ、音が鳴ってしまいそうな位フリーズした翠葵。 悪い。見苦しい物見せちゃったか。 苦笑しながら 「ごめん、コレ大きかった」 近寄り翠葵を見上げると 「うっ、わ。えっ、ちょっ、みっ、翠葵?」 翠葵は凄い勢いで部屋の鍵を締めると僕を抱き締めた。 何だ?何が起こってる? 「星流が悪いんだからな?折角我慢してたのに」 ギュウゥッ!!思いっ切り背中から抱き締められて、有り得ない位心臓がバクバクする。 ヤバイ。翠葵メッチャ良い匂いする。 チュッ、首筋に当てられた唇。 「噛みたいな、ココ」 ペロリ這わされる舌。 何コレ? スッゴイゾクゾクする。 何度も吸われ舐められて 「………んっ、ぁっ、翠…葵。ふぁ」 甘い吐息が口から溢れる。 「どうしてβなんだろうな、俺」 哀しそうな声で呟くと 「好きだ、星流」 翠葵は僕にキスをした。

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