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星流SIDE 3

体育祭が始まりました。 ある程度スタミナ・体力はあるが、基本運動は余り好きではない。 強制参加の全体競技以外は自由参加だが、生徒会役員は最低1つは何かしなければならないので、比較的体力を使わない借り物競争を選んだ。 僕 = 借り物競争 翠葵 = スウェーデンリレー(第4走者の400メートル) 三輪 = 仮装リレー 斑鳩 = スウェーデンリレー(第1走者の100メートル) 仮装リレーって毎年当たりハズレが半端ないんだよな。 借り物競争も偶にハズレが入ってるから嫌だけれど、一番楽なのコレだから仕方ない。 翠葵は足速いから見るの楽しみだな。 絶対格好良い。 斑鳩、いつも寝てるイメージしかないから走れるのか? まぁ100メートルだから大丈夫だろう。 野球部部長の熱い選手宣誓で盛り上がり始まった体育祭。 雲一つない快晴の為陽射しが暑い。 幸運な事に生徒会役員は自分の競技時以外はテントに居られる。 が、想像以上にする事が多くて休む暇が少ない。 今迄の生徒会の方々頑張ってたんだな。 改めて尊敬(リスペクト)するよ、マジで。 色々指示をしながらサポートもする。 同じクラスの人が出たら全力で応援もする。 ヤバい、滅茶苦茶疲れるわぁ。 体力持つかな?最後迄。 多忙ながらも回ってきた借り物競争の時間。 ドキドキしながらスタート地点に立つ。 ピストルの音で一斉に走り出し、目的地のBOXに向かう。 (どうか当たりが出ます様に) 祈る様に中から折り畳まれた紙を取り出し確認する。 「……………………」 うわぁあぁあぁあーーーっ!! ハズレだ。 ハズレ引いた。 コレはヤバい。 中に書いてあった文字。 ソレは校長のカツラ。 皆カツラだと知ってるが、校長はバレてるのを知らない。 明らかにカツラだとバレバレのフサフサな綺麗な黒髪。 どうしよう、コレ無理ゲーだよね。 でも生徒会長として棄権は有り得ない。 だがコレやり遂げたら破滅しかない。 ど、ど、ど、どうしたら良いんだぁ!? このままBOXの前で立ち止まったままでは埒が明かない。 取り敢えずどうにかしなければ。 悩みに悩んだ僕は (すみませんっ!!!) 音も無くそっと校長の背後から近付くとバッ!カツラを奪いゴールに向かった。 嗚呼、死んだな自分。 その後本気で土下座したら 「競技だから仕方ないよ」 校長は許してくれたが、涙目になっていた。 本当にすみませんでした。 この紙BOXに入れたの誰だ? ほんっとマジで許せん。 前半競技が終わりお昼休憩。 借り物競争を見ていた先輩と翠葵に同情された。 が、二人共知ってるんだからな。 僕が一人アタフタしてたのを見て、笑いこらえてたの。 その後二人は、少し不機嫌な僕のご機嫌取りをしながら一緒にお弁当を食べてくれた。 後半開始と共に始まるのは応援合戦。 先輩の時もそうだったが、応援団って格好良くない? 去年は先輩が団長をした。 もうヤバい位格好良くて、その夜滅茶苦茶燃えた。 って、うん。今のは黒歴史だったな。 今年は翠葵が参加する。 学ランに長いハチマキをし、大きな声を張り上げながら力強く動く仕草はもうヤバいとしか言い様がない。 あ~もう、格好良過ぎて語彙力無くなる。 あっ、今の顔ギラついてて滅茶苦茶ヤバい。 うっわ、ちょっ、わ、わ、わぁ。死ぬわ、翠葵有り得ない位格好良いんですけどぉ。 食い入る様にガッツキながら見ていたら 「見過ぎだから」 先輩が激しくヤキモチ妬いてた。 あっ、ごめんなさい。 コレは後で滅茶苦茶謝ったがいいヤツだ。 取り敢えず今はどうする事も出来ないので 「ごめんね?」 軽く謝った。 尚且つその後、スウェーデンリレーで斑鳩と翠葵を周囲がドン引きする程全力で応援して 「あ~翠葵格好良過ぎ」 なんて口にしてしまったもんだから 「星流、夜覚悟しといてね?」 先輩がブチ切れた。 勿論その日の夜は翌朝迄、休む暇なく抱かれました。 次の日休みで良かったぁ、マジで。 先輩にヤキモチを妬かせてはいけない。 恐ろしい教訓が出来た。

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