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第2話

チュンチュン。 「んん…っ。」 朝、鳥のさえずりで目が覚める。 「まさき…?」 隣には昨日俺を愛してると言った真咲の姿はない。ベッドも既に冷たかった。 「ねぇ、真咲。俺、知ってるよ…?今日は仕事、無いんでしょ?どうして、こんな朝から俺の隣にいないの…?」 ばか。 愛してるなんて嘘ばっかり。 番にしといて…真咲のばか…っ! 「ねぇ、浮気、しないでよ…っ。」 俺は、番を持ったΩだ。 αの真咲には、勝てない。 ねぇ、真咲。「愛してる」じゃなくて、「浮気しない」って、言ってよ…っ。

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