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♥第55話
それから体があまり動けなくなる前に、お互いの両親に、報告した。
僕達は、僕達の大切な子供を、「想汰(そうた)」と名付けた。
両親達にも報告して、生まれるのを楽しみにしてる。
「君を独り占めできなくなるのは悲しいなぁ…。」
透さんは悲しそうに僕に抱きついている。
「ふふ、大丈夫ですよ?透さんもたくさんかまいますからっ!」
きっと、想汰はみんなに愛されて育つ。
僕はまだ子供を育てる自信はないし、まだ学生の身。
いくら結婚できる歳だとしても、若い。
透さんだって、まだまだ若い。
けど、僕は透さんと一緒になって、想汰もできて、幸せだと思う。
これからも、頑張って幸せになろうと思ってる。
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