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第1話

見た目はイイがモテない。 小華新九は幼稚で二枚舌の偽善者。自分がモテないのは自分の良さを理解する頭がないバカだらけだから…という勘違いをしている新九はある日異世界に迷い込んだ。 満点の夜空。竜が優雅に飛んでいる空中。空に浮いている島。新九は自分の頬をつねるとその口を開いた。 「イタッ」 同時刻、新九がいる世界の住人、シドウがその口を開いた。 「たまには散歩しよう」 翼のある竜の側。そこで竜に声をかけたシドウは勇ましいドラゴンライダーの美青年。マント付きの洋服姿で用心棒の仕事をしているシドウは被害妄想や曲解、拡大解釈や勘違いをしない好青年。モテるタチの男でもあるシドウはほどなくしてモンスターに襲われている新九に見かけた。 清々しい風を感じる空中。そこで竜の背から地上に視線を移したシドウは刹那その顔をこわばらせた。 「大変だっウユリッあそこで誰かがショクシュにおそわれてるっ」 ウユリは視線を移すとすぐその翼を閉じた。 シドウはウユリの首にその手を伸ばした。ウユリは物凄い速さで降下し始めシドウはウユリの首にしがみついた。 同じ頃ショクシュに身ぐるみをはがされていた新九は刹那、ショクシュに手足の自由を奪われた。 「やっやめろっっ」ショクシュが自分を犯そうとしている事を直感した新九はその顔をこわばらせている。 「大丈夫チョット君ノオシリノ穴ヲホグシテ中ニ卵ヲ産ミツケルダケダカラ」 「!!!!」犯されるより悲惨な事をされそうになっている事を知った新九はその顔をひきつらせた。 その時、ショクシュの上に竜とシドウが現れた。 「イテーッッ」 ショクシュは視線をシドウ達に移した。 「テメーラオレサマヲフンヅケルナンテ…」 「黙れショクシュッ貴様が今まで何度となく僕達人間を襲って卵を産みつけたりしてる事はドラゴンライダーの僕の耳にも入ってるぞっっ」 シドウに言葉を遮られたショクシュは刹那、シドウ達を弾き飛ばした。 刹那、新九に巨大な産卵管を伸ばし自分とシドウ達の間に新九を移動させたショクシュはミロッオレヲ攻撃シタラコイツノホグシテナイシリニ産卵管ツッコンデ殺スゾと言う言葉を発した。 シドウはクッと言いショクシュはその顔を綻ばせた。 「フハハハハハハハハハハハハハハッドラゴンライダー様モ人質ガイタラ迂闊ニ手ヲダセナイカッ」 「…」 「だっ誰か助け…」 「オマエッ剣ヲ置イテコッチニ来イッ」 新九の言葉を遮ったショクシュはそれからシドウに新九の急所を舐らせ始めた。 「ソウソウ、ソノ調子ダヤッパ人間ハ急所ヲ舐ラレルト尻ガ早ク緩ムナ」 「やっやぁんっアンッアンッ…」新九はショクシュの細長い触手に急所を解されながらその身をよじっている。 刹那、アアッと言いその体をひきつらせた新九は準備完了と言うショクシュの声にその顔をこわばらせた。 ショクシュは新九の中から数本の細長い触手を引き抜きその顔を綻ばせた。 「ゴ苦労様」シドウにそう言い長大な男性器のような産卵管を伸ばし始めたショクシュは刹那、ギヤアアッッと言う声を上げた。 その時、隠し持っていたナイフでショクシュの急所を一突きしたシドウはショクシュから解放された新九の体を抱き留めた。 「ウユリッ」 シドウはウユリを呼び寄せると茫然自失の新九を乗せた。 それからウユリに乗り新九を自分の家に連れ帰ったシドウは新九を浴室に運んだ。 桶や浴槽がある。そこでショクシュの粘液気持ち悪いだろう…と言う言葉をかけたシドウは刹那、我に返った新九が浴室の隅に移動するのを目にした。 「おっお前もオレの体目当てなんだろっ?」 「…違う」 シドウは疑いの眼差しを向けている新九に呆れ顔をするとウユリッと言いウユリを呼んだ。 ほどなくして浴室の窓から顔を出したウユリはシドウに人の姿になってコイツに僕が龍人にしか欲情しない男だって教えてといった。 ウユリは刹那、全裸の美青年のような姿になり新九を驚かせた。 それからシドウがいる所に移動しシドウに抱かれ始めたウユリは新九がシドウに惚れている事に気付いた。 シドウに愛撫されながら新九の自分を見る目が嫉妬に燃えている事に気付いたウユリはその目を細めた。 シドウは僕のモノだっっ。 それから新九に自分達が一つになる瞬間を見せつけようとしたウユリは「続きはベッドルームでしよう」と言うシドウにその口を尖らせた。 「バカッ」その気になっていたウユリはそう言うとその場を離れ始めた。 シドウは溜め息をつき新九に視線を移した。 「わかっただろ?」 「…」 「僕はこれからアイツのご機嫌取りをしに行かないといけないから、そこの石鹸と浴槽にあるお湯使って体洗ってタオルと着替えは更衣室に置いとくから」 「…解った」 その時その顔に複雑な表情を浮かべていた新九は数分後、更衣室にいた。 タオルと着替えが入っているカゴや洗濯物が入っているカゴがある。そこでタオルを掴み体を拭いた新九は着替えに手を伸ばした。 「…コレどうやって着るんだろ…」 初めて見る服の着方を聞く為シドウを探し始めた新九は刹那、アッと言うウユリの声を耳にした。 その時、寝室でシドウの子供を孕もうとしていたウユリは刹那、ドアの隙間から見える新九の目に気付いた。 アイツ…。 その時ワザと自分とシドウのつなぎ目が新九に見えるよう体勢を変えたウユリは刹那その眉をひそめた。 クッこっこの体位キツいけど…。 ウユリはくわえなれたシドウの急所をくわえたまま自分の腰を回し始めた。 「アンッアンッアンッアンッ…」ウユリが自分にシドウが子種を注ぐ瞬間を見せつけようとした直後、新九が踵を返した。 …何で何でオレ…。 その時その目から涙を流していた新九は数分後、脱衣場にいた。 相変わらず洗濯物やカゴがある室内。そこでシドウに再会した新九は「先ほどは助けて頂いたのに失礼しました」と言いシドウを驚かせた。 この子なんか雰囲気がちょっと前とは別人みたいに…。 「着替えとタオルありがとうございました着替えは着方が解らなかったのでご覧の通り着ていませんが…」 あの短時間で何があったんだっっ。 新九の変わりようにシドウは面白さを感じた。

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