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診断メーカー「この台詞から妄想するなら」
【遼介と鼓】
「肌、スベスベだね」
https://shindanmaker.com/681121
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ストーカーをしていた頃からだったけれど、つーくんの持ち物には敏感だった。
消しゴムが磨り減ったら新しいものに、シャー芯が無くなってきたら交換して。服が寄れてきたら分からない程度に傷めて同じ服を買って置いて。
消耗品がなくなれば同じものを、絶対に気づかれないよう細心の注意を払いながら。
つーくんは結構鈍感なのか、気づかないことが多かった。
どうしてそういうことが分かるのかと言うと、部屋に盗聴器を忍ばせていたから。つーくんは思ったよりも独り言が多くて、そこから判明したことだ。
特に、鈍感、というか興味がなかったのがシャンプーなどの洗面用具だ。
つーくんは自分の見た目が好きではないらしく、ぞんざいに扱っていることがよくある。
でも、俺はそれが許せない。
別につーくんの見た目だけを好いているわけじゃないけど、それでもそんなに可愛くて綺麗な顔をどうでもいいように扱われるのは……恋人として悲しい。
つーくんは嫌いらしいけど、俺は大好きだから。
だから、
たま〜にシャンプーやリンス、ボディーソープや洗顔の中身を替えたりしていた。
「つーくんおいで」
「あ、はい」
俺に呼ばれてトコトコやって来るつーくんは犯罪級に可愛い。俺が膝を叩くと、そのまま膝に乗ってくるのは殺しに来ているとしか思えない。
「ちょっと、目を閉じてじっとしてて」
「?」
キス待ち顔本当に最高ですありがとうございます俺の人生一生の悔いなしもう死んでもいいや。
いやある、めっちゃ悔いある、死なない絶対。
そっとつーくんの頬に手を当てる。
最近、嫌がるつーくんに無理矢理化粧水を付けていたのだ。
意味ないし男がするものじゃないと逃げ出すつーくんをとっ捕まえて、メンズ用の化粧水を見せると大人しくなったのは面白かった。
そろそろ効果が出てもいい頃だろうと思ってこうして呼んだのだ。
「お〜…つーくん、肌、スベスベだね」
「んっ…そうですか?」
「うん、化粧水の効果あるねやっぱり」
「自分じゃ分かりません」
「そうだろうね、つーくんあんまり気にしないもんね」
「俺はこの顔好きじゃないですから」
ぷぃ、とそっぽを向いてしまうつーくん。尖らせた唇に自分のを合わせると赤らめ顔が此方をじっと睨んできた。
「俺は好きだけどね?」
「先輩は物好きですね…」
いつか、つーくんが自分の見た目も好きになれるように俺は何度でも言ってあげるから。
「鼓、愛してる」
fin
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