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第23話
「無神経でごめんな。次回までに音稀専用のローション用意しとくから、今日だけはこれで勘弁」
「ふふ、仕方がないですね」
そういうと俺の首に手をまわすとキスをせがむ可愛い恋人。もう止まらなかった。
適当にワセリンを手に取ると音稀の尻に塗りたくる。マジでこんな小っさな孔に俺のが入んのかと怖くなったが、試しに指を一本つっ込んでみると少しばかキツいが呑み込まれてった。
「……んっ」
「! 痛てえ!?」
顔をしかめる音稀にビビり、「やめるか」と訊けば「ううん、つづけでください」と返ってくる。ほっとしたもの、そういや本来は出る場所に異物をつっ込まれてんだ、気持ち悪くて当然かと申し訳なく思った。
はやくつっ込みてえって自分の欲求だけに支配されていたが、俺とつながるために音稀は辛い状況に耐えている。行程を得なくてもつながれる女とは訳が違うんだ、もっと大切にしてやらねえと。
とたんに使命感というのか、音稀に対し庇護欲が生まれ俄然慎重になる。
「ごめん、気持ち悪りぃよな。けどもう少しだけ我慢して」
「大丈夫です。んっ……一将さんがシてくれることだったら、どんなことでも僕は嬉しいから」
「ちょっ、マジか。それ威力あり過ぎ」
これ以上、俺をつけあがらせるとあとで後悔すんぞと言いかけたが、すんでで呑み込んだ。やっぱもっと言ってくれと思うのは、俺が果てなしの大馬鹿だろうな。
一本だった指を二本に増やし、それからワセリンも追加して徐々に孔を拡げていく。少しずつ柔らかくなってきたか。ならば三本目にいっとくかと指を追加したときだ。
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