124 / 180
第43話
「まあまあ、ふたりとも。喧嘩はやめなさい。男を足蹴にするなど、せめて手でつき飛ばすくらいにしなさい。香奈はもう少し淑やかにならねば男にモテないぞ」
「失礼ね、私だって男のひとりやふたり──」
「ほら、もういくぞ。母さん見てくれ、俺の釣ったナマズ──」
どうどうと娘をなだめる親父。
香奈をひき取ってくれたことには感謝するが、少しくらい俺を心配してくれても罰は当たらねえと思う。爆弾父娘の背中を見ながら哀愁に暮れる俺。ため息をつく。
「ごめんね、姉さんが無茶をして。僕たちも戻りましょう、はやくお風呂に入らなきゃ風邪を引いちゃう」
「音稀が謝ることじゃねえよ。でもサンキュー、おまえって優しいのな」
ぬれねずみな俺には構わず身体をくっつけてくる音稀。腕を取り「僕が優しいのは一将さんにだけです」と耳元でささやかれ、俺の息子がイキり目を覚ます。
「悪りぃ、勃っちまった。戻るまえにヤラせて」
「……ばか」
うつむき俺の股間を横目に頬を染める音稀。なんだこの可愛い生物。つかよっしゃ、青姦いただき。燃えるぜー。
帰り道の森ンなか。音稀を木に貼りつけ何度も突き上げ喘がせた。最高っ!
ともだちにシェアしよう!