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第43話

「まあまあ、ふたりとも。喧嘩はやめなさい。男を足蹴にするなど、せめて手でつき飛ばすくらいにしなさい。香奈はもう少し淑やかにならねば男にモテないぞ」 「失礼ね、私だって男のひとりやふたり──」 「ほら、もういくぞ。母さん見てくれ、俺の釣ったナマズ──」  どうどうと娘をなだめる親父。  香奈をひき取ってくれたことには感謝するが、少しくらい俺を心配してくれても罰は当たらねえと思う。爆弾父娘の背中を見ながら哀愁に暮れる俺。ため息をつく。 「ごめんね、姉さんが無茶をして。僕たちも戻りましょう、はやくお風呂に入らなきゃ風邪を引いちゃう」 「音稀が謝ることじゃねえよ。でもサンキュー、おまえって優しいのな」  ぬれねずみな俺には構わず身体をくっつけてくる音稀。腕を取り「僕が優しいのは一将さんにだけです」と耳元でささやかれ、俺の息子がイキり目を覚ます。 「悪りぃ、勃っちまった。戻るまえにヤラせて」 「……ばか」  うつむき俺の股間を横目に頬を染める音稀。なんだこの可愛い生物。つかよっしゃ、青姦いただき。燃えるぜー。  帰り道の森ンなか。音稀を木に貼りつけ何度も突き上げ喘がせた。最高っ!

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