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男の子だもん~恋なのか?
『馬鹿、それは恋だろ』
親友に思い切って相談した結果がこれである。
いや、それはない…と思う。だって相手は俺と同じものがついてるし、俺様でわがままだし。
そんで、年上で声がすごくよくて、見かけたり話しかけられただけで、胸がドキドキするとか…。
あれ?やっぱこれって恋じゃねぇ?じゃぁ、俺って男を好きになったのか?
う~んっと頭を抱えうなっているところに現在悩みの元凶である人物が俺の頭をポカリと叩く。
「高橋~頭抱えるほど俺の授業はわかりにくいか?あ”ぁ”!」
丸めた教科書を手に持ち、不機嫌そうな声で俺、高橋譲(ゆずる)を睨む担任兼数学教師の青葉浩基(こうき)。
その睨む姿さえ俺の胸をドキドキさせる。いや俺じゃなくてもドキドキするだろう。イケメン爆ぜろ。
「いえ!とってもわかりやすいです!阿呆な俺でもわかりやすい授業をされるなんてさすが青葉先生!よっ!さすがイケメン!」
そう元気に答えたら黒板の問題をやらされた。勿論出来るはずもなく…。呆れた表情で「あ・ほ」っと2度叩かれた。解せぬ。
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