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バイバイー1

「…学校、行きたくない…」 朝、目が覚めると僕は呟いた。 「また、そんな事言って。ほら、さっさと起きてちゃっちゃとご飯、食べちゃいなさい」 部屋にノックもせずに入ってきた母親は僕が目を覚ましている事を確認すると、そのまま冷たい言葉を残して部屋を出でいった。 僕は渋々、起き上がる。 -あの後、結局、僕は…当たって砕けてしまった………。 いや、頑張ったんだよ? ………僕なりに。 先生には今までで一番いい成績だって褒められたし。 やればできるじゃないかって。 でも。 寧音と同じクラスにはなれなかった…。 現実は厳しい。 漫画やテレビのようにはいかない。 ………学校へ行くと寧音と別々のクラスになった現実を目の前に突きつけられるから嫌だ~!! ああ、さらば青春………。 ………オマケにあの時、寧音とヤッちゃえ…ゲフンゲフン、キスしちゃえと焚きつけてきた悪友はちゃっかり寧音と同じクラスになっているし。 ………いや、二人の事は信じているよ。 もちろん、信じているさ。 でも、二人が一緒にいる姿を見ると…いや、他の男子と一緒にいる姿を見ても、胸がモヤモヤ…というか、イライラすると思うんだよな………。 思うっていうか、うん、たぶん………嫉妬するな。 実際にはまだ、二人が一緒にいるところは見てないけど。 嫉妬する自信はあるな。 想像だけで嫉妬できるもん。 特にイケメンの治夫と可愛い寧音は一緒にいるとお似合いのカップルに見えるから。 ………寧音の彼氏は僕なのに。 なんかムカつく。

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