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恋と嘘と現実とー33

「…な、何?」 ベッドに倒れた僕の上に覆い被さってきた千尋に、僕の頭はパニックに陥る。 訳がわからない。 「だから言っただろ。治夫の大切に思っているモノを奪ってやるんだよ」 そう言いながら、千尋の手は僕の服の釦を外していく。 意味がわからないが、取り敢えず僕の貞操が危ない事だけはわかった。 「…や、止め…何を…」 僕は千尋から逃れようと抵抗したが、上から強く押さえ付けられてなかなか逃げられない。 「大人しくしていろって言っただろ!」 パシッ!! (…………………………あ?) 左頬に激しい痛み。 次いで焼けつくような熱さが左頬に拡がった。 抵抗を続ける僕に苛立った治夫が、僕の頬を叩いたのだ。 「寧音の代わりに、隼人で我慢してやると言っているんだ…」 「…な、何…千尋…ぼ、僕…お、男…」 「勿論、知っているさ。でも男同士って、一回してみるとハマるって言うし…隼人で試してみるのもいいかと思ってさ」

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