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第11話
口の中でどくどくと脈打つそれにじわりじわり涙が溜まる。
ぐっと髪を掴む手に力が入った。
口の中にどろりと広がる“ソレ”がなんなのか、同じ男だから嫌でも解る。
「げっ…ぅ"ぐ」
「飲んで、ほら、ごっくん。」
嫌々と首を振ると頭を両手で掴まれ、腰に顔を押し付けられ喉奥迄差し入れてきた。
飲み込めない精液と唾液が混ざり合って口の端から溢れては相川のスラックスを汚す。
「んーっ、んン…、ぅ…あげっ、ゲッ」
「味わってるんですか?
早く飲んでください。
ほらっ、ほらっ」
もう…
駄目だ……
ほら、と言う度に喉を抉じ開けられもう限界だった。
「げほっ、ゴッ…ッ…ご、く…っ」
青臭くて苦くて、しょっぱくて。
咳き込むと新鮮な空気と共に青臭いにおいが鼻を抜け、精液を飲み込んでしまったんだと痛感さられる。
「ゲホッ……ゴホ、ゴホ、…ゲッ」
「良く出来ました。」
言いながら、突如前髪を掴まれ痛みに見上げると、
男の顔で楽しげに笑う古志くんと目があった。
「淫乱せんせ」
「い…っ」
グリリと踏み付けられた相川の股の間は勃起していた。
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