前に風呂を貸した時よりもアザが増えていた。それに明らかに縛られたであろう痕も。 千鶴の白い肌にはっきりと残る赤と紫の痕は痛々しいのに、何故か綺麗にも思えた。 千鶴を風呂の中に連れていき、熱いお湯をかけるとやっと千鶴は薄らと目を開けた。 「……さつき、さん？」 「おー、皐月さんだぞ。髪の毛洗うからなー」 河内にはコンビニで下着を買いに行かせて、俺一人で千鶴の髪やら身体やらを綺麗に洗った。 千鶴はフラフラしながらされるがままだった。 洗い終わって湯船に千鶴を浸からせると、やっと一息ついて風呂の椅子に座った。 もう服はビショビショで俺も後で着替えしなきゃな、と湯船の中で気持ち良さそうに眠る千鶴を見ながら思った。 買い出しに行ってた河内が戻って来たので、千鶴を湯船から上げて二人で甲斐甲斐しく服を着せた。