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第48話
千鶴の身体中に舌を這わせて白い肌を堪能する。その古い傷跡も、最近のアザの跡も、さっき付けたキスの跡も全部。
太腿の内側を舐めて、吸い付くと綺麗な赤い華が咲いて思わずそこに噛み付いた。
歯型がついて官能的なアザになる。
「痛い?」
噛んだ後を舐めるとピクリと千鶴の身体が反応した。
何の声も上げずに息だけを乱していた千鶴が、柔らかく笑んだ。
「皐月さんの痕なら痛くてもいいよ」
「バカだろ」
痛い事なんてない方がいい。
それなのに千鶴はいつも痛みを求めている。
仕事でもそうだし、さっきのピアスだって。
「痛いのが好きな性癖とか?」
「えー、そんな事ないよ、痛いのはキライ」
「じゃあ何で、そんな傷付けることばっかりすんの」
千鶴の中心を触りながら、そんな質問を投げかける。我ながら色気も雰囲気もない。
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