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第89話
「あっ……ん……」
ゆっくり挿入して中の感触を確かめる。
ぬるりとした熱が俺自身を包み込んでキュウキュウと締め付けてくる。
「あんまり締め付けんな……」
「だって……」
熱っぽい吐息を吐きながら千鶴の指が自分の下腹部を撫でた。
愛おしいものに触れるように、そっと。
「この中……皐月さんがいる……」
心臓がドクンと大きく鳴った。
反則だ。そんな煽り方はヤバいだろ。
「皐月さん……ずっとこうしていたいよ」
千鶴の小さな願い。
このままずっと二人で、身体を揺らし合いながら朝も昼も夜も関係なく繋がっていられたら。
「好き」
俺の首に腕を回して抱きついてきた千鶴。
ああ、もう我慢の限界だ。
千鶴の身体、髪の一本一本から足の指の先まで全部めちゃくちゃにしてしまいたい。
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