「そうだね、きっとなれるよ、そのためには、これから君に選んでもらわなければならないんだ…」 優しい眼差しのまま伝える。 「選ぶ？」 首を傾げる由里。 「君に二択を選んでもらうから…」 しっかり頷きながら言うコウヤ。 「二択？」 よくわからなくて繰り返し聞いてしまう。 「うん、これはこれからの君の人生を大きく左右することだから…しっかり考えて答えてね」 コウヤは諭すように言う。 「うん…」 真剣に頷く。 「君は、このBOUSで働くための資格をクリアして今ここにいる、けれど、働きたくなければ拒否することができる。ただし、拒否した場合は、もう二度と俺にもユウにも会うことはできない…BOUSの存在を忘れていつもの暮らしに戻るだけ…」 ゆっくりとBOUSの決まりを話すコウヤ。 BOUS入会時、全員に聞く事柄を由里にわかりやすく伝える。