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ずっと、愛してる(青木葉×黒滝)

「黒滝くん、本当に俺なんかでいいの?」 「なんかって言うなよ。俺は青木葉さんがいい。青木葉さんをこれからずっと支えて行きたいんだ」 「……黒滝くんは本当、男前すぎるでしょ」 「青木葉さんにだけだよ」   ずっと、愛してる  青木葉さんの隣にいることを選んだ俺は、シロのチームを抜け青木葉さんのアパートへと引っ越してきた。  チームを抜けるときのみんなの反応を思い出すと申し訳ない気持ちが湧き上がってくるが、それとは逆に愛されてるなと笑みが浮かんでしまう。 「なーに笑ってんの」  二人用のベッドで横になったまま携帯をいじり、届いていたメールを読んでいた俺は突然の背後からのぬくもりにビクリ、と体を跳ね上げてしまう。 「ビックリした……起きてたなら声かけてくれよ」 「うん。だから黒滝くんが嬉しそうに笑ってから抱きしめてみた。で、メール?」 「ん、赤嶺から」  体を捩り、向かい合うようになりながら手にしていた携帯の画面を青木葉さんへと見せてやると、そこに書かれていた内容に彼はわずかに眉間にシワを寄せた。 「『青木葉に飽きたらいつでも戻ってきていいよ』……?」 「愛されてるなって。俺は幸せ者だなって笑ってた」  ホーム画面へと戻し、携帯を枕の横へと置いた瞬間、俺の体を抱きしめていた青木葉さんが首筋へと顔を埋めてきた。  生暖かい息が首にかかり、くすぐったい。 「青木葉さん、どうした?」 「黒滝くんに捨てられたら、生きていけない」  首筋に軽い痛みが走ったことで、噛まれているんだと気付いた。 「捨てるわけないだろ。それでも不安だって言うなら、ここにずっと閉じ込めてくれてもいい」 「……黒滝くん」 「俺は、ずっと、青木葉さんだけを、愛してる」  一語一句、聞きもらすことのないように区切りながら言葉を放ってやると、首筋に噛み付いたままの彼がようやく顔を持ち上げ俺を見た。  欲に染まった瞳を見ていると、愛されてるな、とゾクゾクする。 「黒滝くんはズルいね。欲しい言葉をいつもくれる」 「それがズルい?」 「うん、ズルい。ズルくてズルくて……もっと求めたくなる」  俺の額、頬、鼻先と口付けを落としながら彼の手は俺のスウェットを下着と一緒に脱がせていく。 「青木葉さんが求めてくれるなら、俺はそれに答えるだけだ」 「……本当に、好きで好きでたまらないよ」  息のかかる距離で囁かれては、そのまま唇を塞がれた。  そして奥まで押し込まれた熱に、俺は体を震わせた。   (終)

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