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第20話、肉便器、放置

「あ、ア…あつッ…つっ」 「粗相をしない様に尿道を塞ぎましょうか。 お好きでしたよね」 椿様の声。 自分ではない男の被虐の声。 漏斗を押さえたまま床に転がる自分。 「おね、しま…ッア…そっうぅ…」 「何を言ってるか解りません」 「あ"ぁ"ぁ"ア"ぁ"ッ」 楽しそうな客席から足音が近付いて来た。 鈍い音に布擦れの音。 ショロ… 体内に排泄される尿。 奥に注がれると変わりに空気がコポリと音をたてて抜けた。 アルコールのせいか、長い排尿にゾクゾクと快感が走る。 「そそうっしな、あ゙…っ」 「あぁ、もっとされたいから言わないんですか。 それなら最初からそう言ってくだされば良いのに」 「もぅ…イッ……い"、あ」 ステージ上から悲痛な声が聞こえて来る。 蝋燭も熱くてたまらない。 彼が羨ましい。 でも、今日は放置なのだ。 放置され、客人達の便器に成り下がる。 あぁ…最高

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