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ー天災ー39
次の日の朝。
望が朝早く起きてもやはり雄介が帰って来る気配はなかった。
望はリビングで大きなため息を吐く。
そしてキッチンテーブルへと足を向けるとそこでボッーとするのだった。
今まで雄介がいたおかげで明るかった部屋なのだが、今は雄介がいないだけでポツンと一つ明かりが消えてしまったかのように感じる。
あの食事の時にもう少し突っ込んでみれば良かったと後悔してももう遅いだろう。
だがもしあの時もう少し突っ込んで話をしていたら、こんな別れ方をしないで済んだのかもしれない。
もう一度、望は息を吐くと視界に入って来たのは時計だ。
「やべっ! もう、こんな時間までだったのかよっ!」
雄介がいなくなってしまったからって雄介の事を考えている場合ではない。 望がしている仕事というのはプライベートの事は待ってやくれない。 下手をすれば一刻を争う場合だってある。
望は未だにボッーとしている頭を冷やす為に洗面所へと向かうのだ。
とりあえず今は頭を仕事モードにしなきゃいけないのに望の頭に浮かんでくるのは雄介の事だけ。
そんな自分の頭に向かい、
「今はそれどころじゃねぇんだよっ!」
そう自分に一喝する望。
望はタオルで顔を拭いたものの、やはり何だかスッキリしない感じだ。
そこでひと息吐く。
「……まったく、俺も俺だよな。 雄介がいなくなっただけで、これだけ、動揺しちまってるんだもんなぁ」
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