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ー天災ー42
今この状況で外に出る方が危険な状態だ。 昨今の日本では地震が多い国となっている事から耐震化が進んでいる建物が多くこの病院においてもその耐震設備が整っているのだから今外に出る方が大変危険だ。
それと病院だからという事もあってか万が一に備えて自家発電が発動するようにもなっている。 そのおかげで一時的には電気だけは作動するようにはなっているのだから。
「和也! とりあえず、ICU室を見てきてくれ!」
「あ、ああ!」
和也は望の言葉でICU室の方へと向かう。
ICU室というのは一般病棟の患者さんに比べたら重症な患者さんがいる部屋の事だ。
和也がICU室に向かうと、こちらは一般病棟に比べれば静かなものだった。
地震の為、確かに電気は一旦落ちてしまったものの自家発電のお陰でどうにか復旧していたのだから。
和也は一応そこにいる看護師に地震直後の話を聴くと大丈夫だったという事を聞き安心して一般病棟の方へと戻って行く。
和也が一般病院の方に戻って来ると先程一時パニックにはなっていやたものの今はいつもと変わらない日常になっていた。
あんな大きな地震があったのにも関わらず病院内の方はあまりパニックにならなかった事に一安心という所だ。
そう一安心したのも束の間、急に院内アナウンスが響き渡る。
『至急、空いている先生や看護師さん達はロビーの方までお願いします』
そのアナウンスを聞いた直後、
「…へ? 外来!?」
二人はそう顔を合わせながら声を上げる。
急に流れてきた院内アナウンス。 今の時間はもうとっくに外来の時間は終わっている。 それなのに空いている医者や看護師はロビーへと向かってくれという事だ。
そこにハテナマークを浮かべながらも望と和也はロビーへと向かうのだった。
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