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ー天災ー109

 その二人を見てる位なら、やはり雄介といた方がいいと思い寝室の方に向かう。  今の時刻はまだ夜の八時半。 寝るのには少し早いのかもしれないのだけど、たまには早く寝るのもいいのかもしれない。  望は今まで着ていた白衣をハンガーへと掛けてベッドへと横になる。  少し前に雄介はベッドに来ていたのだが、雄介はちゃんと望が寝るスペースを空けて既に寝息を立てていた。  望は雄介の横に寝ると頭の下に両腕を置いて二段ベッドの天井を見上げる。  何だか今日も身体は疲れているのに寝れないような気がする。  そうだ、どうしても雄介の事を考えてしまうからなのかもしれない。  身体の方はもう疲れていて限界な筈なのに脳の方は休ませてくれないようだ。  それから二十分位した頃だろうか。 裕実も和也もベッドへと来たのか二段ベッドの上へと上がって行く二人を目で追っていた。  ソファでの会話はあまり聴こえて来なかったのだが、多分望が寝室に向かって行ってからも二人はイチャイチャとしていたのであろう。  そう思うと望自身も段々と切なくなってきたようだ。  そういつまた今度恋人である雄介がいなくなるか分からない。  あの日突然雄介がいなくなってしまってから望は雄介に会いたくて仕方なかった。  だって一緒に住み始めてからだって毎日のように会えると思っていたのに全く雄介とは会えない日々。 そして突然の引越し。 ある日から全く雄介の気配がしない日々を送っていた望。  気配を感じる感じないでは大分違うような気がする。 そう雄介と一緒に住んでいる時は例え雄介が仕事でいなくてもなんとなく気配は感じていたのだけど、雄介が転勤になって家からいなくなってしまってからは全く雄介の気配はなくなってしまっていた。  もう望の中でも雄介の存在はそれ程大きくなっていたのであろう。

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