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ー空間ー109
「望さんって……恋人の前では表情とか言葉とかって色々と変わるんですね。 ほら、僕なんかは病院での望さんしか見てなかったですから、こうなんか新鮮っていうのか、望さんってそういう一面もあるんだなって思いましてね」
裕実の言葉を聞いて望は一瞬で顔を赤くする。
確かに裕実の言う通りなのかもしれない。 望は裕実の前ではこんな姿を見せたことがないという事だ。
病院ではというのか仕事中は真面目人間なのだから、こうクールな感じがするのかもしれないのだがプライベートでは、こうも自分を出しているのかもしれない。 それを裕実に指摘されて、そのまんま過ぎて顔を赤くさせてしまったのであろう。
「でも、この二人は前っからそんな感じだぜ。 あれがきっと素の望なんだろうな」
和也の方も裕実の今の言葉に便乗するかのように、裕実に二人の関係を口にする。
「え? あ! ちょ、俺はいつもと変わらないって思ってるんだけど……」
その言葉に和也はクスリとしていた。
「嘘をつけー!! 動揺して言葉詰まらせてるじゃねぇか」
流石に和也の言葉が当たり過ぎて望は言い返せなくなったのか黙ってしまっていた。
「ほらな……それが、事実だろ?」
本当に和也は人の心を読む事に関しては流石だ。 今日の望は和也に押されっぱなしのような気がする。 いや、いつもだろう。 こうも和也の方が口が上手いというのか絶対に望は和也より上に行けた事は無いような気がする。
丁度、会話が切れた所で雄介が口を開く。
「ま、とりあえず……俺等の事は置いておいてやな。 和也達の方はどうなん? さっきからずっと手を繋いどるみたいなんやけど」
仕返しとばかりに雄介はそこの所を突っ込み始める。
「それに、二人がカップルになったのは俺が帰った後やったんやろ? せやから、俺、二人の事知らんしな」
そう言う雄介に対して、今度、その事について真っ先にに答えたのは望だ。
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