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ー空間ー195
雄介からしてみたら何故望がそんなにも顔を赤くしている理由が分からないようだ。
「望? まさか、熱でもあるんか?」
そう雄介は言うのだが望は慌てたように、
「そ、そんなんじゃねぇよ!」
そうため息交じりに答える望。
「ほんなら、良かったわぁー、ほな、何?」
他に望が熱以外で顔を赤くするなんて事が今のこの状況であるのであろうか? そこは雄介には分からない所だ。
そこから先の会話が、そこでたえてしまったように思える。
だが次の瞬間、望は小さな声ではあったのだが雄介の名前を呼ぶのだ。
「雄介……」
と俯きながら言う望。
「体の方は大丈夫なのか?」
そう何かを確かめるかのように聞く望。
「あ、ああ……まぁ、平気なんやけど……ちょい、やっぱ、まだ、痛いかな? って感じなんかな?」
「そっか……」
望はそう一言だけ言うと、また、直ぐに黙ってしまう。
それを打ち消したのは雄介だ。
「ま、ええわぁ、望は疲れておるようやし、とりあえず、寝よ」
そう雄介は床へと腰を下ろしていたのだが、それを上げ、ベッドへと上がろうとした時、望にいきなり手首を掴まれてバランスを崩しそうになったのだがギリギリの所でベッドへと尻餅をつく雄介。
「って、なんやねん……! 今日の望……ちょー、変やぞ……」
「ホントにお前は馬鹿なのかっ!?」
そう望は呆れたように言うと、
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