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ー空間ー236

 望はそのサプライズをネタバレされてからは体から力が抜けてしまったようだ。 「なーんだ……そういう事かよ……」  そう言いながら望は床へと座り込んでしまう。 「……って、お前等なー! ふざけんなっ! アホっ! 本気で俺は心配してたんだからなっ! マジで雄介とまた離れると思っていたんだからなっ!」  望は今までの緊張が解れてしまったのか膝に頭まで付けてまで涙目で訴えるのだ。 「あ! ゴメン! って……! ちょ……あー、望の事泣かせるつもりでやったんじゃねぇんだからよ」  望が急に泣いてしまった事で和也の方が慌ててしまったようだ。  だが望の方は泣き止もうとはしない。 「な、なぁー、望! ほら、酒とか飲もうぜ!」  そんな望の状況に和也が一番テンパっているのかもしれない。  すると望は突然立ち上がって、やはりいつものように怒って部屋を出て行ってしまうのかと思いきや、 「バーカ……そんな事で俺が泣くかよ……!」  元気で明るく泣いてないような表情を和也へと見せると食事が用意されている食卓の方へと向かうのだ。  そう望からしてみたら、ささやかな和也へのお返しなんだろう。 咄嗟の割には上出来だったのかもしれないと思っているのかもしれない。 望の方はこう満足気な表情をして椅子の方へと座る。  食卓に並べられた料理の数々はきっと雄介が作ったのであろう。 それさえも今の望には嬉しく感じているのかもしれない。  例え、このサプライズを和也が考えた事だったとしても、とりあえずパーティまで考えてくれたのだから。  望が席に着くと他の三人も席へと座る。  望の隣には雄介が座って望の前には和也が座る、そして和也の隣には勿論裕実の姿だ。 「雄介、これ、お前が作ったんだろ?」

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