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ー雪山ー3
「そういうことやでー、望は顔を真っ赤にしておったみたいやけど、顔を真っ赤にする程、想像していた事っていうのはなんだったん?」
二人にそう言い詰められ望はこの状況に限界が来たのであろう。 テーブルを思っ切り叩くとリビングを出て行ってしまう。
「やっぱり、望はそうなんっちまうんだよなぁ、相変わらず、性格の方は変わらないって感じか?」
「今のは和也さんが言い過ぎですってばぁ!」
「ん? 何だ? 裕実も何か絡んで欲しかったのか?」
「ち、違います!」
裕実は和也の言葉に動揺し和也に自分が今考えている事を教えてしまったという事になってしまったらしい。
「あー! 分かったって! ゴメンな……裕実ー」
和也はそう言うと自分の隣りにいる裕実の事を自分の方へと引き寄せ裕実の頭を撫でるのだ。
「もー! 和也さん! 流石にみんなの前ではそういう事恥ずかしいですよー」
裕実はそんな風に言いながらも幸せそうに和也の事を見上げる。
「しっかし、お前等は仲ええよなぁ」
和也と裕実のラブラブっぷりを目の前で見せつけられている雄介は呆れたように言うのだ。
「そりゃな……」
和也は裕実の事を見ると裕実の方も頭を頷かせる。
「俺等はそういう事だ。 それよかさぁ、お前は望の事はいい訳? それに、スキーの話してぇし」
「せやな……やっぱ、あの我が儘なお嬢様を連れて来るのは俺の役目やしな」
雄介の方は仕方なさそうに立ち上がる。
「さて、あの我が儘なお嬢様を連れて来るかやなぁ?」
「そこは雄介の腕に掛かってるんじゃねぇのか?」
そう和也は笑顔で雄介の事を見上げる。
「あ、ああ、まぁ、そうやねんけど、アイツってへそ曲げると大変やねんって……」
「大丈夫だって! お前が優しく言えば来るんだろ? ま、俺等が居るんだから、望の可愛さにやられてこないようにー、そんな事してきたら、俺等の方もここでやらせてもらうからなぁ」
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