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ー雪山ー177

 望は雄介に向かって微笑むと嬉しそうに雄介の元へと戻り雄介の首に腕を回して望自らキスをする。  突然の望の行動に雄介は目を見開いたまま体を固めていたのだが、ゆっくりと瞳を閉じると望の体を優しく包み込むようにして抱き締める。 「雄介……好きだからな」  そうそう簡単には望の口からは出てこないような言葉を聞いた雄介は望のことを下から上へと視線を向けると望へと向かって微笑むのだ。 「俺も望の事……愛しておるからな」  雄介はそう言い今度は雄介から望の唇へと唇を重ねる。  その二人に和也は安心すると裕実と一緒に立ち上がりテーブルの上にあるお皿等を片付け始める。 「まぁ、多分、無理だとは思うんだけどさ。 お風呂、入って来られそうなら入って来いよ。 入れないようなら、明日の朝にしたらどうだ? まぁ、お酒呑む前に入ってくれば良かったんだけどさ」 「まぁ、そうやねんけど、仕方ないやんかぁ。 望の機嫌直すのが先やったしな」 「まぁな……で、どうするんだ?」 「俺等の方は先に寝かせてもらうわぁ。 だってな、望がこないな状態じゃいけへんやろ?」  雄介は望の背中を押すと寝室の方へと向かう。  寝室の方は誰もいなかったせいか寒く感じる。 雄介は望の背中を押しながら寝室へと通じるドアを開けると直ぐ横にある電気のスイッチを入れ中へと入って行く。  そして先に望の事をベッドへと寝かせると窓際にある暖房というのかストーブのスイッチを入れに向かう。 「望……大丈夫なんか? 体、熱いか?」  そう雄介は心配そうじ望の様子を伺うようにして聞いてみる。 「大丈夫じゃねぇよ。 体が熱いから、雄介、服脱がしてくれねぇか? 俺さ……今は思うように体が動かないんだからさ」  望は両手を上げて完全に雄介に甘えるように雄介の手を引いて望の服のボタンを外させようとしていた。

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