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ー雪山ー206
和也は望の話している事に相槌を打ちながら真面目に聞いていた。
「……で、最終的に、望はその性格と抱き方が下手という理由で別れたっていう事なのか?」
「……ったく。 一番言って欲しくない所を強調して言うなよな」
そう望は再び顔を赤くすると和也の事を見上げる。
そんな望の姿に和也は今度ニヤけたような表情をすると、
「じゃあ、望はその彼女にどんな抱き方をしたんだ?」
「そ、それは……普通に?」
何故だか望は和也から視線を外して何かこう誤魔化すような感じ答えているようにも思える。
そんな望の様子に和也が気付かない訳がない。 望はまだ何か隠していると悟った和也は望に向かって質問をし始める。
「ふーん……普通にねぇ。 普通にだったら、最後別れる時にそうは言わないんじゃねぇのか? な、なぁ、望……ホント、どんな抱き方したんだよー」
そう和也はその望の話を聞きたいのか、そう上半身を乗り出してまで聞いていた。
「あー! 分かったから、顔を近付けるんじゃねぇよ」
そう望は言うと和也の前に手を置いて和也の事を遠のけさせるのだ。
「だからな……俺、まだ、その頃は大学生で、合コンかなんかて人数合わせて付き合わされて、その帰りかなんかに女の子から告られて、それで、付き合い始めて、ま、まぁ、一応デートとかっていうのはしてたって訳だ。 お金の方はとりあえず、まだ、大学生だったから、親父に小遣い貰ってたから、それで、デートとかはしてたんだけどさ。 俺って、もう、小さい頃から勉強漬けの毎日だったから、そういう事に関してはまるっきし知識がなかったって訳だ。 だけどさ、その彼女と付き合い始めて三ヶ月位経った時だったかな? その彼女が俺に『抱いてくれないの?』って言ってきて、そっから、俺は学校の勉強とそういう知識的な勉強とやってたんだけどさ、どうにも俺にはそういう事に関して、恥ずかしくて出来なかったんだよな。 で、ある日、俺は彼女に無理やりホテルにへと連れ込まれて、とりあえず、知識ない頭をフル回転させて挑んだは挑んだんだけどさ……あれだ、彼女の事を満足させる前にイっちゃったって訳だ」
望からしてみたら、こんな恥ずかしい事、顔から火が出る位恥ずかしい事だったのだが何だか今日は和也に話してしまったような気がする。
「確かにそれは……やっちまったって感じがするよな? うんうん……まぁ、そりゃ、彼女も望の事を振る訳だ」
「そういう和也はどうなんだよー」
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