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ー海上ー48
望の方は一回顔を俯けると息を吐く。
「本当にお前……俺の事好きだったんだな。 でも、何で俺にその事を言わなかったんだ?」
「あれ? それって前に言わなかったっけ?」
その望の言葉に和也はシートから体を起こすと望の事を見つめる。
「聞いたような気がするんだけど、忘れた……」
和也は再びシートへと体を預けると口を開く。
「本当に俺は望の事が好きだったからな……俺が望に告白でもして、俺から逆に離れてしまうのが怖かったから、だから、なかなか告白出来ないでいたっていうのかな? でも、一度、思いっきり喧嘩してみて分かったんだ。 友達としてでもいい望と一緒に居たいってな。 だから、俺の方は逆に望の事を諦める事が出来たっていうのかな? でも、神様はちゃんと俺の事見ててくれたんだよ、今は裕実と出会えて本当に良かったとさえ思ってるしさ。 裕実も俺の事が好きで俺も裕実の事が好き。 確かに俺達だってちょっとしたことで喧嘩するけど、でも、仲直りは出来る。 それに、望とだとなんか長続きする感じもしなかったしな。 望には雄介がお似合いなんだと思うぜ。 それに、俺からしてみると望は親友くらいがいいんだっていう事にも気付いたしな」
「俺も和也の言う通りなんだと思うな。 和也との関係は親友でいいんだと思うしな。 それに、そっちの方が和也と気楽に話す事が出来るしな」
「確かに! お前さぁ、俺と親友だと思うようになってからは前以上に話ししている気がするしな」
「ああ、そこは……前よりも話しやすくなったっていうのかな?」
とその時、和也の胸ポケットに入っている携帯が震えだす。
「裕実からだろうな」
そう和也はウキウキ気分で携帯を開くと和也の思った通りメールの主は裕実からだ。
『はーい! 分かりました。 今、着替え終えたので、今から駐車場の方へに向かいますね』
その裕実からのメールを確認すると和也の方は携帯を胸ポケットの方へとしまう。
「望さぁ、裕実が来るから後部座席の方に移ってねぇ」
「分かってるよ」
そう言うと望は後部座席の方へと移動するのだ。
「な、俺の家に来るのはいいんだけどさ……やっぱり、お前等はあの部屋を使うのか?」
「こんなチャンス滅多にないからな……勿論! 使わせてもらう予定だけど……」
「あのなぁ、俺の相手がいない時になにもしなくてもいいじゃねぇか」
「ん? 望は4Pしたいのか?」
「ば、馬鹿! 違げぇよ!」
「じゃあ、3P!?」
「違うつーの! どうしてお前はそっちの方に考えるのかなー!?」
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